だが、未恋の催促に対してケイは、最後に何気なく言った。


「ん、もう!ケイ君。早く傘に入りなよ。雪まみれになると、かぜひいちゃうよ!
…うん、どうしたの?」


「あっ、ごめん。」



「…初恋の雪が、あまりにも綺麗すぎて夢の様で、それに見とれて、傘の中に入るのを忘れてたよ…」