おいしい焼き肉を食べたあと……


もちろん、部屋でいちゃつくハズもなく。


当麻くんは、ウチのお母さんからの質問攻撃に合っていた。


『いつもふたりは、どんな所でデートするの?』だとか、


『さやは、当麻くんのお家にもお邪魔したコトがあるのかしら』とか。


当麻くんは全く物怖じするコトなく、ストレートに返していた。


途中で余計なコト言っちゃわないかヒヤヒヤしたけど、そこは大丈夫だった。


お泊まりの話も、私が当麻くんの家に泊まるワケじゃないから、


お母さんは、ふたつ返事でオッケーをくれた。


明日は、当麻くんがウチに泊まりにくる。


お泊まりの不安も解消され、ただ明日がくるのを待っていればいい。


そう……思っていた。