「あんた聞いてんのっ!?」


「あ、は、はいっ!
何でもいいっす!

ただもう腹が減って死にそうなので、近場でいいっす!」


背筋を伸し、左手を額に斜めにあてて敬礼スタイルでそう言うと


「…はいはい」と、溜め息交じりに吐き出すと車を取りに行った。


――――――…。
―――――――…。


「女の子でも気軽に行けるお洒落な焼鳥屋さんってのがあるらしいんだけど、そこでいい?」


そう行って連れて来られたお洒落な焼鳥屋。


カウンターに通されて「とりあえず、生~」…って言った後すぐに慌ててチカを見た。


まずいっ!
今がプライベートと言えど、チカは上司。


その上司をさしおいて部下の俺が飲むのは…やっぱまずい!?