「あれ?“やめて“って言わないの?」 「言わないよ する勇気があるならすれば?」 もししたら二度と私には触れられないから 「ないない。俺は奈々佳ちゃん一筋だから」 ……一筋?? 「ふふっ」 「……笑うところじゃないんだけど」 「うん。わかってる(笑) ってことで学校行かなくちゃいけないから」 抱き付いていたポチから離れてエレベーターから飛び出した。 「え! 行きたくなくなっちゃったんじゃないの!?」