「ついてこないで!! アンタはリビングのソファーに座っててよ!!」 両手でポチの肩を押すと 「俺のことが嫌い?」 腕を掴んで真っ直ぐ私を見詰めてきた。 ……きら…い……? 「嫌いよ!大っ嫌い!! だから早く出て行って!!」 「だったらどうして悲しそうに泣いてるの?」 「……それは…………」 嘘をついているから。 本当はポチのことが好きだから。 だけど本当の気持ちは言えない。 だって私は 「…………汚いから。」 「はっ?…汚い?」