そして残り半分を牛乳で割った。


 飲みながら、


“美味しい”


 と素直に思える。


 それぐらい夏の朝のカフェオレは美味しいのだ。


 俺はトーストを焼いて齧りながら、朝の支度をする。


 洗面所に行き、スタイリングムースで髪を整えた。


 それから髭を剃り落とし、洗顔も済ませて、業務に必要な道具一式が入ったカバンを持つ。 


 マンション出入り口に向け、歩き出す。


 昨夜は眠りに就いた時間こそ遅かったのだが、熟睡できて疲れは取れていたので、社まで電車で通勤した。


 電車の中は皆、ケータイばかりだ。


 そんな俺もケータイのフリップを開き、いろんな情報を見ていた。