これが青年の証なのだと思いながら、俺は洗濯して乾燥機に掛け乾かしていたシャツやトランクスなどの着替え類を持つ。


 風呂場でシャワーを出しっぱなしにして、温度設定で真水に切り替えた。


 汗を洗い流しながら、今日一日のことに想いを巡らす。


 確かに会社では嫌なこともあるのだが、それはそれで受け入れるしかない。


 そして風呂から上がると髪を乾かしてしまって、ベッドに横になる。


 そのままスゥーと寝入った。


 明け方、怖い夢を見たのを起きても鮮明に覚えている。


 やはりあの武者の霊が夢にまで出てきたのだ。


 俺は部屋着代わりのTシャツに相当汗を掻いているのを覚え、洗濯・乾燥済みのものに着替えて、キッチンへと向かう。


 コーヒーを淹れるため、水道水を出すと、例の赤黒い血の混じった水が流れ出てきた。


 そして背後に視線を感じる。


 ふっと振り返ると、そこには今村武蔵介や綾田伊予丞と思われる二体の霊が立っていて、