Faylay~しあわせの魔法

そんなフェイレイをなだめ、占いは続けられる。

「……道はすでに拓かれている」

いつもの遠慮がちな口調とは違い、はっきりとハルカは言った。虚ろにも見える瞳は、それだけ占いに集中している証なのだろう。

「聖なる空間。そこで、誰かが貴方を待っている……」

「……精霊王!?」

思わずそう口を出すフェイレイに構わず、ハルカは言葉を紡ぐ。

「その先は不可侵の領域。……何人も踏み込めぬ迷い森が広がり、そして、光が……」

ハルカは眉を顰めた。

そして目を開ける。

「すみません……その先は、視えません」

「いえ、十分です」

申し訳なさそうに謝るハルカに、フェイレイは笑顔を向けた。

「精霊王のところにもう一度行くんだ。そうすれば、リディルのいるところを教えてくれるかもしれない」

小さな精霊たちと同じく、魔王との戦闘で力を使い果たした精霊王も眠りについているのだろうと思っていたが、ハルカの占いによると、彼はフェイレイを待ってくれているらしい。

「生まれた日というのは、凄く力が強まるんです。今日ここに来たのも何かの導きかもしれませんね」

「そうじゃ。お前さんは誰よりも強い運を持っておるぞ。きっと辿り着けるから、頑張るのじゃぞ!」

ナミにも励まされ、フェイレイは大きく頷いた。