「タウさん、ヴァルトより少し西にある、ラサっていう街に行きたいんだけど……」
「ラサだね……了解」
地図を確認し、タウは飛行艇を発進させた。
「ラサって……ナミさんがいた街ですか?」
「そう。なんかさ、あのバアちゃんに明るく『大丈夫』って言ってもらえたら、また頑張れそうな気がするんだ」
言霊が力になる。
そう教えてくれたナミという占師は、フェイレイは絶対に勇者になれると言ってくれた人だ。
少し想像とは違ったけれど、彼女の言った通りになった。
だから今度も絶対にリディルに逢えると、嘘でも言って欲しかった。
相変わらず霧に包まれているラサの街。
街道を少し歩き、風に霧が動く草原の丘を登り、ナミとハルカの住まいであるテントを目指す。
耳を澄ますとゴトン、ゴトン、と水車の回る音が聞こえるテントの前に立つと、中から黒いフードを被った少女が顔を出した。
「あれっ……フェイレイさんたちじゃないですか!」
パッと顔を輝かせて優しい笑みを浮かべるのは、ナミの孫娘のハルカだ。
「おばあちゃん! フェイレイさんたちが──」
「『勇者』が来よったか!」
テントの中へ声をかけたハルカを吹き飛ばす勢いで、ナミはテントを出てきた。
ナミはフェイレイの顔を見ると嬉しそうに笑った。
「久しぶりじゃなぁ、フェイレイ! だから言ったじゃろう、お前さんは絶対『勇者』になれると! ワシの占いに間違いはないんじゃあ!」
興奮気味にぴょこぴょこ飛び跳ねそう言うナミに、フェイレイも笑みを浮かべる。
「うん、バアちゃんは凄い占師だった!」
「ラサだね……了解」
地図を確認し、タウは飛行艇を発進させた。
「ラサって……ナミさんがいた街ですか?」
「そう。なんかさ、あのバアちゃんに明るく『大丈夫』って言ってもらえたら、また頑張れそうな気がするんだ」
言霊が力になる。
そう教えてくれたナミという占師は、フェイレイは絶対に勇者になれると言ってくれた人だ。
少し想像とは違ったけれど、彼女の言った通りになった。
だから今度も絶対にリディルに逢えると、嘘でも言って欲しかった。
相変わらず霧に包まれているラサの街。
街道を少し歩き、風に霧が動く草原の丘を登り、ナミとハルカの住まいであるテントを目指す。
耳を澄ますとゴトン、ゴトン、と水車の回る音が聞こえるテントの前に立つと、中から黒いフードを被った少女が顔を出した。
「あれっ……フェイレイさんたちじゃないですか!」
パッと顔を輝かせて優しい笑みを浮かべるのは、ナミの孫娘のハルカだ。
「おばあちゃん! フェイレイさんたちが──」
「『勇者』が来よったか!」
テントの中へ声をかけたハルカを吹き飛ばす勢いで、ナミはテントを出てきた。
ナミはフェイレイの顔を見ると嬉しそうに笑った。
「久しぶりじゃなぁ、フェイレイ! だから言ったじゃろう、お前さんは絶対『勇者』になれると! ワシの占いに間違いはないんじゃあ!」
興奮気味にぴょこぴょこ飛び跳ねそう言うナミに、フェイレイも笑みを浮かべる。
「うん、バアちゃんは凄い占師だった!」


