鍔まで押し込まれた剣は、ローズマリーの背中から角のように突き出た。
「……ア、レク……」
目の前にある冷徹な顔に、ローズマリーは眉を寄せた。
「あなた……」
何か言いだげに開いた唇は、それ以上言葉を紡げなかった。
何の感情も見出せない瞳。しかし真っ直ぐに見つめてくる黒い瞳を、赤い瞳の中に留めておこうとするも叶わず、抵抗空しく瞼がゆっくりと下ろされた。
「ゆっくり眠れ」
アレクセイはそう言うと、一気に剣を抜き去った。
振られた剣の先から鮮血が迸り、フェイレイの頬を温かく濡らした。
芝生の上に崩れていくローズマリーの服を掴んだアレクセイは、その身体を庭園の中央へと投げ放った。
濡れた芝生の上を滑るように転がっていった身体は、噴水へと続く石畳の上まで転がって、そこで動かなくなった。
「ローズさ……」
ざあざあと降りしきる雨音が、やけに重く聞こえる。
「なんで……なんで!!」
憤りを感じながら、アレクセイに飛び掛る。
そんなフェイレイを見ながら、ヴァンガードは震えながらローズマリーの元へ走った。
まだ助けられると信じて『救命弾』をセットし、魔銃を構える。
その動きに気づいたアレクセイは、襟元を掴むフェイレイの手を振り払うと、剣を掲げた。
「──待て!」
アレクセイが剣を振り切る前に剣をぶつけたが、それでも衝撃波が四方八方に飛び散る。
「よけろヴァン!!」
振り返らずとも彼の位置は把握していた。アレクセイの放った衝撃波の、本流の先にヴァンガードはいる。
「……ア、レク……」
目の前にある冷徹な顔に、ローズマリーは眉を寄せた。
「あなた……」
何か言いだげに開いた唇は、それ以上言葉を紡げなかった。
何の感情も見出せない瞳。しかし真っ直ぐに見つめてくる黒い瞳を、赤い瞳の中に留めておこうとするも叶わず、抵抗空しく瞼がゆっくりと下ろされた。
「ゆっくり眠れ」
アレクセイはそう言うと、一気に剣を抜き去った。
振られた剣の先から鮮血が迸り、フェイレイの頬を温かく濡らした。
芝生の上に崩れていくローズマリーの服を掴んだアレクセイは、その身体を庭園の中央へと投げ放った。
濡れた芝生の上を滑るように転がっていった身体は、噴水へと続く石畳の上まで転がって、そこで動かなくなった。
「ローズさ……」
ざあざあと降りしきる雨音が、やけに重く聞こえる。
「なんで……なんで!!」
憤りを感じながら、アレクセイに飛び掛る。
そんなフェイレイを見ながら、ヴァンガードは震えながらローズマリーの元へ走った。
まだ助けられると信じて『救命弾』をセットし、魔銃を構える。
その動きに気づいたアレクセイは、襟元を掴むフェイレイの手を振り払うと、剣を掲げた。
「──待て!」
アレクセイが剣を振り切る前に剣をぶつけたが、それでも衝撃波が四方八方に飛び散る。
「よけろヴァン!!」
振り返らずとも彼の位置は把握していた。アレクセイの放った衝撃波の、本流の先にヴァンガードはいる。


