キャプテン・ブラッディの声を聞きながら、フェイレイはイライザ姫を振り返った。
ただならぬ雰囲気に、2人ともフェイレイを厳しい表情で見つめている。
「分かった」
そんな2人を見つめながらそう返事をし、もう自分たちの素性を黙っていることは出来ないと、フェイレイは早口に語りだした。
「なんと……皇后陛下、そして皇女殿下であらせられるか」
イライザは椅子から立ち上がると、スッと床に屈んだ。ユージンもその後ろに跪く。
「頭を上げてください、今はそんなことをしている場合ではないのです」
ローズマリーも屈み、イライザ姫の肩に手を乗せる。
「私たちのせいでこの国を戦火に巻き込むかもしれません。謝っても済まないことですわ」
「いえ、状況は分かっているつもりです、皇后陛下」
イライザの後ろで、ユージンが頭を下げたまま言う。
「星府軍の非道な行いは耳に届いております。この国にもいつ飛び火してくるやもしれぬと案じていたところです。ここ数ヶ月の魔族の増加についても不振に思っておりました。皆様のお話を合わせ、ようやく合点がいきました。……姫」
「ああ、分かっている。軍を動かすには姉上の許可が必要だな。私が直接行こう」
「ちょ、ちょっと待って」
立ち上がるイライザを、フェイレイは止める。
「俺たちの話、信じてくれるの?」
「疑いようがないな」
イライザは、フン、と鼻を鳴らした。
「アライエルの次期女王となられる姉上は、皇后陛下のご成婚の際、父上とともに皇都へ参っている。顔を知っているのだ。嘘をついたところで何もならん」
「……そうですね。第一王女であるセリーヌ様にお目通り出来れば、私が誰であるか、証明していただけると思います」
「うむ。それに、お前は『勇者』だ。陛下と殿下をお護りしている……それだけで十分だ」
イライザはフェイレイに向かって微笑んだ。
ただならぬ雰囲気に、2人ともフェイレイを厳しい表情で見つめている。
「分かった」
そんな2人を見つめながらそう返事をし、もう自分たちの素性を黙っていることは出来ないと、フェイレイは早口に語りだした。
「なんと……皇后陛下、そして皇女殿下であらせられるか」
イライザは椅子から立ち上がると、スッと床に屈んだ。ユージンもその後ろに跪く。
「頭を上げてください、今はそんなことをしている場合ではないのです」
ローズマリーも屈み、イライザ姫の肩に手を乗せる。
「私たちのせいでこの国を戦火に巻き込むかもしれません。謝っても済まないことですわ」
「いえ、状況は分かっているつもりです、皇后陛下」
イライザの後ろで、ユージンが頭を下げたまま言う。
「星府軍の非道な行いは耳に届いております。この国にもいつ飛び火してくるやもしれぬと案じていたところです。ここ数ヶ月の魔族の増加についても不振に思っておりました。皆様のお話を合わせ、ようやく合点がいきました。……姫」
「ああ、分かっている。軍を動かすには姉上の許可が必要だな。私が直接行こう」
「ちょ、ちょっと待って」
立ち上がるイライザを、フェイレイは止める。
「俺たちの話、信じてくれるの?」
「疑いようがないな」
イライザは、フン、と鼻を鳴らした。
「アライエルの次期女王となられる姉上は、皇后陛下のご成婚の際、父上とともに皇都へ参っている。顔を知っているのだ。嘘をついたところで何もならん」
「……そうですね。第一王女であるセリーヌ様にお目通り出来れば、私が誰であるか、証明していただけると思います」
「うむ。それに、お前は『勇者』だ。陛下と殿下をお護りしている……それだけで十分だ」
イライザはフェイレイに向かって微笑んだ。


