しかしローズマリーの方が口を開くのが早かった。
「ですからね、先程のことを詳しーく、この姉にご報告なさい」
「……この流れでそっちに話が行くんですか」
「私、貴女と好きな人の話がしたい、と言いましたよ」
にこり、と微笑むローズマリーに、侍女たちは口を引き結びながらも、耳をそばだてているのが分かる。
「私はしたくありません」
「またそんなことを。先程お邪魔してしまったこと、怒っていらっしゃるの? あれは申し訳ありませんでしたわ。だってまさか、キス……」
「キス!?」
侍女たちが一斉に声をあげ、「失礼いたしました!」と全員が頭を下げ、仕事に戻った。
「……見てたんですかっ」
リディルの顔は、みるみる赤くなる。
「いいえ。キス……したのかなぁ、って思いましたのよ。うふふ、やっぱりそうでしたわね」
にっこりとローズマリーは微笑む。
やられた──と思ったときにはすでに遅く。ローズマリーの顔は更ににこやかになった。
「それで、どうでしたの?」
わくわくと瞳を輝かせるローズマリーと、明らかにこちらを気にしながら髪を結ったり小物の準備をしている侍女たち。
リディルは小さく首を振った。
「ち、違う。あれはそんなんじゃなくて……」
「どんなのです?」
「その、好きとか嫌いとかじゃなくて……なんていうか、心配されてた、って感じで……だから、そういうんじゃない」
「ですからね、先程のことを詳しーく、この姉にご報告なさい」
「……この流れでそっちに話が行くんですか」
「私、貴女と好きな人の話がしたい、と言いましたよ」
にこり、と微笑むローズマリーに、侍女たちは口を引き結びながらも、耳をそばだてているのが分かる。
「私はしたくありません」
「またそんなことを。先程お邪魔してしまったこと、怒っていらっしゃるの? あれは申し訳ありませんでしたわ。だってまさか、キス……」
「キス!?」
侍女たちが一斉に声をあげ、「失礼いたしました!」と全員が頭を下げ、仕事に戻った。
「……見てたんですかっ」
リディルの顔は、みるみる赤くなる。
「いいえ。キス……したのかなぁ、って思いましたのよ。うふふ、やっぱりそうでしたわね」
にっこりとローズマリーは微笑む。
やられた──と思ったときにはすでに遅く。ローズマリーの顔は更ににこやかになった。
「それで、どうでしたの?」
わくわくと瞳を輝かせるローズマリーと、明らかにこちらを気にしながら髪を結ったり小物の準備をしている侍女たち。
リディルは小さく首を振った。
「ち、違う。あれはそんなんじゃなくて……」
「どんなのです?」
「その、好きとか嫌いとかじゃなくて……なんていうか、心配されてた、って感じで……だから、そういうんじゃない」


