Faylay~しあわせの魔法

めくられたのは、太陽が描かれたカード。

占いの才能なんて、特にないはずの素人なのに──。

「フェイレイさんのことみたいですね、太陽って」

何だかそれらしきカードが選ばれてしまい、少しガッカリしている自分がいる。

「……そうだね」

「大丈夫ですよ。お2人は、強い力で結び付けられてる、そんな意味だと思います」

「……そうなの?」

「素人の僕じゃ、当たってるかどうかも分かりませんけど」

「……でも、なんだか。元気でたよ。ありがとう」

ふわ、と微かに笑みを浮かべるリディルに、また心臓がきゅっと苦しくなる。

「ハルカさんにも占っていただいたらどうですか? やっぱりプロの方の方が信頼出来ますから」

リディルから視線を逸らすと、丁度ローズマリーの占いが終わったらしく、2人がニコニコしながら立ち上がったところだった。

「リディルとヴァンくんも見ていただきなさいな。ハルカさんの占い、楽しかったですわ」

言いながらリディルの背中を押し、今まで自分の座っていたところに押し込む。

「では、お手をお貸しください」

微笑みながらハルカにそう言われ、リディルはおずおずと手を差し出す。

それを眺めていたら、ローズマリーがヴァンガードの持っているカードに視線を送りながら近づいてきた。

「ヴァンくんにも占いの才能があるなんて、ビックリですわ」

「いえ、そんな大層なものではないのですが……」

「私のことも、占ってみてくださる?」

にっこりと綺麗に微笑まれて、ヴァンガードは戸惑いながらも頷く。