Faylay~しあわせの魔法

黒い機体も、白い機体も、次々に爆発しながら空に散っていく。

顔を顰めながらそれを眺めていると、ズズン、と振動が足元から伝わってきた。

「主砲がまた発射された!」

下のギルドの街のシールドに赤く光が走る。なんとか街への直撃は防いでいるものの、いつまで持つのか。

左右からは黒い護衛艦が3つも近づいてきていた。戦力的に圧倒的不利だ。このままでは、セルティア全土が沈むのも、時間の問題……。

「フェイレイさん!」

後ろからのヴァンガードの声にハッと右を見ると、更に兵士たちが近づいてきていた。

サッと剣を構えようとすると、空からダダダダ、と銃弾が降り注いできた。それは兵士たちを薙ぎ払う。

ゴウ、と風を巻き起こして頭上を飛んでいくのは、先程被弾したタウの飛行艇だ。雲の中から舞い戻ってきたらしい。左翼から煙を吐きながらも上昇し、向かってきた黒い飛行艇を撃ち落とす。

「タウさん」

それを見上げていると、次々と白い飛行艇がやってきて、そこからギルドの傭兵たちが飛び降りてきた。

「グリフィノー、ボサッとするな、突破口を開け!」

「お前が一番やれるだろ!? 俺たちは戦艦の動力システムを破壊する!」

インカム越しに仲間たちの声が聞こえてきた。

「動力システム? ……そうか」

内部に侵入し、この戦艦の動力源を破壊してしまえば、セルティアから撤退せざるを得なくなるだろう。

そうさせるためには、一刻もも早く前に進まねばならない。