Faylay~しあわせの魔法

その言葉に、フェイレイは満面の笑みを広げた。信頼されているようで、嬉しかった。

「そか! なら、大丈夫! 何でも出来る!」

「はい!」

タウの操る飛行艇が急降下を始め、下に見える甲板スレスレに飛び始めた。

「これ以上スピードは落とせない! 今だ!」

タウの声にフェイレイはヴァンガードの手を掴んだ。

「行くぞ!」

パッと掴み棒から手を離し、激しいビーム砲がいくつも通り過ぎる中を飛び降りる。

思ったよりも甲板から離れていなかった。すぐにゴロゴロと転がりながら着地する。

すぐに顔上げると、フェイレイたちを下ろして急上昇していくタウの機体に、激しい砲撃が浴びせられるのが見えた。

そのうちのひとつが左翼に直撃し、飛行艇は煙を上げ、ゆっくりと回転しながら雲の中へ落ちていった。

「タウさん!」

叫んだところに、銃弾が飛んできた。

星府軍の黒い軍服を着た兵士たちが、銃を構えて向かってくる。

「チイッ」

剣を引き抜き、飛んでくる銃弾を叩き落す。兵士らに向かっていくフェイレイを、ヴァンガードは通常弾を込めた魔銃で援護する。

次から次へとやってくる兵士たちをなぎ倒し、空を見上げる。途端に前方に白い飛行艇が墜落し、大爆発した。

ギルドの誰かがやられた。

そのことに立ち止まり、辺りを見回す。