「フェイ」
リディルは少し背伸びをすると、フェイレイの頬にキスをした。
「……ありがとう」
パッと顔を逸らし、背を向けて歩き出すリディルに、フェイレイは呆然と立ち尽くした。
「では参りましょう」
アレクセイはリディルの前に立って歩き出す。それに、エインズワース夫妻も続いた。
エレベーターに乗り込もうとする夫妻に、ヴァンガードは戸惑いながら声をかける。
「父上、何故、貴方まで」
ヴァンガードと同じ水色の髪を後ろに撫で付けた背の高い父親は、ジロリとヴァンガードを見下ろした。
「父などと呼ぶな、一族の恥さらしが」
吐き捨てるようにそう言う父に、ヴァンガードは身を固くする。
「ドラゴン討伐の話は聞いた。足手まといにしかならんような者は、我がエインズワースには相応しくない。お前はもう勘当だ」
「ヴァンガード」
父の後ろを歩いてきた母が、柔らかな笑みで声をかけてきた。
「私たちはね、皇女殿下を皇都まで送り届けるのですよ。エインズワースに相応しい、誉れな任務です。ですが、お前には無理ね。残念だけれど、これでお別れです。さようなら」
2人は対照的な顔でヴァンガードに別れを告げると、リディルたちと一緒にエレベーターに乗り込んで行ってしまった。
リディルは少し背伸びをすると、フェイレイの頬にキスをした。
「……ありがとう」
パッと顔を逸らし、背を向けて歩き出すリディルに、フェイレイは呆然と立ち尽くした。
「では参りましょう」
アレクセイはリディルの前に立って歩き出す。それに、エインズワース夫妻も続いた。
エレベーターに乗り込もうとする夫妻に、ヴァンガードは戸惑いながら声をかける。
「父上、何故、貴方まで」
ヴァンガードと同じ水色の髪を後ろに撫で付けた背の高い父親は、ジロリとヴァンガードを見下ろした。
「父などと呼ぶな、一族の恥さらしが」
吐き捨てるようにそう言う父に、ヴァンガードは身を固くする。
「ドラゴン討伐の話は聞いた。足手まといにしかならんような者は、我がエインズワースには相応しくない。お前はもう勘当だ」
「ヴァンガード」
父の後ろを歩いてきた母が、柔らかな笑みで声をかけてきた。
「私たちはね、皇女殿下を皇都まで送り届けるのですよ。エインズワースに相応しい、誉れな任務です。ですが、お前には無理ね。残念だけれど、これでお別れです。さようなら」
2人は対照的な顔でヴァンガードに別れを告げると、リディルたちと一緒にエレベーターに乗り込んで行ってしまった。


