そんな中 彼との 別れの式が 始まった。 内容なんて よく覚えていない。 …というか 覚えておきたくなんか なかった。 でも 沢山の人が 無念のあまり 心からの涙を 流していたことだけ。 心にしまっておいた。 そして式が終わる。 ほぼ放心状態で 席をたった瞬間。 『…あ、景ちゃん。』 涙目になっている お母さんに 呼びとめられた。