「ほら、これ」

とノートを見せられて、私は『シマッタ』と思った。

水嶋先輩から、書き込みしたと言われた事を、すっかり忘れていた。

「これ書いたのって…、水嶋先輩なんでしょ?」

「そうみたい」

「メグちゃんへのアドバイスだよね?」

「そ、そうかな。まだ見てないんだ…」

「メグちゃん、ずるいよ。私に内緒で、水嶋先輩と仲良くしてるなんて…」

「な、仲良くなんかないよ」

必死で否定しながら加奈ちゃんを見ると、加奈ちゃんは悲しそうな顔をしていた。今にも泣き出しそうだった。