意地悪な先輩〜バレー部の二人の王子〜

「おまえに『お義兄さん』なんて、呼ばれるいわれはない」

「じゃあ、竹中さん」

「何だ?」

「どうしたら俺達の事を、認めてくれますか?」

「さあな。俺は死ぬまでメグを守ろうかと思ってる」

「それじゃ私、一生お嫁に行けないの?」

「そうだ。嫁になんか行かなくていい」

「そんなの酷いよ、お兄ちゃん」

「竹中さん、俺にチャンスをくれませんか?」

「チャンス? 内容によるな」

「お互いバレー部ですから、バレーで勝負しませんか?」

「どうやって?」

「竹中さんの西高とうちの高校で試合をするんです。で、うちの高校が勝ったら、妹さんとの交際を認めてください」

「ほおー、負けたら妹を諦めるのか?」

「はい」