「そういう病気じゃないみたいよ」

「じゃあ、どんな病気なの? 病院に行かないといけないの?」

「ううん。お医者さんじゃ治せないのよ」

「だったら私、どうしたらいいの?」

「そうね…。まずはメグ自身が自覚しないとね?」

『自覚』という言葉に胸がキュンとして、私は胸をギュウッと押さえた。

「どうしたの?」

「『自覚』って聞いたら、胸がキュンとしたの。やっぱり私の心臓、おかしいよ」

「今日あった事をお母さんに話してみて? たぶん原因が分かると思うから」

「うん。あのね…」

私は練習試合から家に帰るまでにあった事を順に話した。

お母さんは『そう』とか『まあ』とか言いながら私の話を聞いてくれた。