月曜の朝のミーティングで、拓哉さんは信じられない事を言った。


「私事ですが、今度の日曜日に私の婚約披露パーティがあります。急ですみませんが、都合のつく人は祝ってください。手ぶらで来てくださいね」


そして、会場の地図が管理課全員に配られた。


「佳奈子は行くの?」


「行かない……」


「だよね? 私はどうしようかなあ」


「行きなよ。後でどうだったか教えて?」


「うん。じゃあ見てくるね。どんな相手なのか」



そして日曜日の午前。


私がゆっくり惰眠を貪っていると、郁美と涼に起こされた。


「何よ……。休みなんだから、ゆっくり寝かせてよ」


「ダメ〜。今日は忙しいんだから、もう起きて」


「のんびりしてると、昼になっちゃうぞ」


「涼まで、どうしたのよ? 今日って、何かあった?」


「いいから、起きろ!」


「きゃっ」


涼に無理矢理起こされちゃった。