「そんな事は…。でも、なぜですか?」

「綾乃ちゃんも私も、男に興味ないの。ね、綾乃ちゃん?」

綾乃さんを見たら、無表情だった。少しはニコッとするかと思ったのになあ。

「それはもったいないなあ。お二人はもしかして…?」

「どうかしらね。それよりもあなた、少し離れてくれない? 綾乃ちゃんが困ってるわよ」

「あ、すみません…」

俺は体を引きながら、綾乃さんの横顔を覗いた。心なしか、頬が赤く見える。
それが困ってるって事なんだな。北野主任、さすがだなあ。

それにしても綾乃さん、可愛いなあ。今の綾乃さんは綺麗というより可愛いって感じがする。

抱きしめてほっぺにチュウしたいなあ。