「ああ、こいつ?こいつは人間の風間祐希、今協力してもらってんだー…」 「協力…?」 シンガは俺の方を見ながら首を傾げた。 「そ。今この地で大規模な神隠しが起こってる、今日その事をお前に聞くために来たんだ」 全く動かなかったシンガの耳が一瞬動いた気がした。 シンガは右手にいなり寿司を持ち、 「神隠しなど知らんが…?」 と答えた。