Everlastingly Love








レイリーゼの城下街ではアリア王妃の話で持ち切りだった。




アリア王妃のように美しく心優しい子に育つように、女の子の生まれた家ではアリアと名付ける親が多かった。






そして城にはアリアへの贈り物が絶え間無く届き、困った城の臣下とアリアは相談して国民の前に再び姿を現す事にした。
レイリーゼ国始まって以来の出来事である。それほどアリアは国民に愛されていた。もちろん城の重臣や侍女、騎士からの人気も非常に高い。






「皆様。こんにちは。アリアです。本日は皆様にお願いがございます。私に沢山の贈り物を頂き、ありがとうございます。けれど、皆様のお気持ちだけで私は嬉しいのです。皆様、どうか、私に下さるのではなく恵まれない方達の為にそのお金は、お使いいただきたいのです」





国民から歓声が沸き上がった。
やはりアリア王妃は素晴らしい。ジェイド王は良い伴侶を娶られたと、国民は話していた。





以来、城への贈り物は無くなり代わりに施設へ大金が寄付されるようになった。