朝、居心地の良い穏やかな空気に包まれ、珍しい事に熟睡していたようだった。
ジェイドの眠りは浅い。戦場で寝ている所を襲われて死んでしまっては、これまでの努力が全て水の泡だ。
何かあれば直ぐに目が覚めるように体に叩き込んであるはずだったのだが……まだ覚醒しきっていない頭で考えていると、ふいに違和感を感じた。
そっと目線を下にやると、ある光景に驚いた。
何故、アリアがここにいる?
そして自分がアリアを抱きしめている事に気が付き更に混乱し、驚いた。
一体何があった?アリアが俺の寝込みを襲うとは考えられない。
するとアリアが目を開いた。
ジェイドと目が合う。
ぼんやりとしながらジェイドを見上げる可愛い顔にジェイドの理性は崩壊寸前だ。
「アリア……」
理性は崩壊しアリアの可愛い唇に引き寄せられられるように口づけを交わす。
アリアの唇はまるで麻薬のようにジェイドを虜にして夢中にさせる。口づけがどんどん深くなる。

