「アリア様。大丈夫でございますか?」
「ルーシア、えぇ大丈夫よ。ありがとう」
あれがら時間が経ち馬車から出るとルーシアと一緒に湖へやって来ていた。
顔を洗うとサッパリした。
美しい湖だったので夕食前に一緒にお茶をしようということになりルーシアは用意をしに行ってる間にアリアは靴を脱いで湖に足をつけていた。
とても気持ちがいいわ。こんなに美しい湖があっただなんて。フローランを出たからこそ見る事が出来たのよね?
アリアは空を仰ぐ。
ふと目に入った木の枝に小さなリスがいた。それに気付いたアリアはリスの可愛さに木に登った。
比較的に登りやすそうな木だがアリアは木登り初心者。しかもロングタイプのドレスを着ているので大変動きにくい。
やっとの事で近づくとリスはアリアの膝に乗ってきた。
「こんにちは。可愛いリスさん」
頭を優しく撫でる。
するとアリアの手に擦り寄っていたリスが急に立ち上がった。
「どうしたの?……………あっ」
突然リスは逃げた。アリアが逃げるリスを見送っている時に体がズレてバランスを崩し、そのまま真下にある湖に落ちた。

