アリアを守りたくて、助けたくて来たのに俺は何も出来ていない…………
ただ、アリアの悲しむ顔を見に来ただけだ。
俺が殴られる度に悲しく叫び、切られた時は怖かったのか、悲しみ以上のものをアリアから感じた。
泣くな……俺が殴られようが切られようがお前が泣く事はないんだ。例え俺が死んでも泣く事はない。
お前の涙が見たくて来た訳ではないんだ。
ただ笑顔を守りたかったから………
それだけなのに、俺は駄目だな………
そう思っていた時、アリアの口から信じられない言葉が出た。
子供がいる。
アリアは俺の子を身篭っていた。
知らなかった………
だが、嬉しかった。
死んでもいいと思った。
だが、アリアを守り、生まれてくる我が子に会いたい。
国に残して来た息子達もまだ小さい。
守らねば…………
そう思って時に自然に口にした。
“愛してる”と
あんなに言う事が出来なかったのに、不思議なものだ。
アリアは泣きながら私も愛してると応えてくれた。
こんな幸せを手放す訳にはいかない。
今度こそ、守り抜く!

