アリアがさらわれてから数日後。
アルバルトに連れられフィリード国に入国した。
フローランからレイリーゼに入国した時とは違う。
ジェイドは恐ろしかったが湖に落ちた時に助けてくれた。
それに、あの時はルーシアが側にいてくれて心強かった。
しかし今はたった一人。
それも………気性の激しい男と一緒に………。
アリアはジェイド以外の妻になるなど考えられない。
無理矢理、妻にされるくらいなら自害しようとも思ったが、今は自害が出来ない大きな理由があったので今は男の言う通りにする事しか出来ない。
だが何が何でも一年は生きてみせる。そう思っていた。
フィリード城でアリアに与えられた部屋は先日、どこかの国で泊まった部屋より一層豪奢でひどく落ち着かない。
どこもかしこも黄金だらけ。
レイリーゼにいた頃、ジェイドと共に過ごした部屋も王族らしく豪奢なものだったがアリアの為に暖かく優しい雰囲気の部屋に変えられていた。
その計らいがとても嬉しかった。

