「迎えに来た。俺の側へ来い」
「えっ?……あの……」
「お前は我がフィリード国の王妃になるんだ」
「フィリード国………?何故、私が?私には夫と子供が……」
「お前に夫も子供などいない。俺の妻となるんだ」
「何を………」
「さぁ来い。俺の元へ」
「お止め下さい!!」
男はアリアの腕を掴み、連れだそうとしたがアリアも抵抗する。
それに業を煮やした男は………
「手荒な事はしたくない。おとなしくしろ」
「あなたは手荒な事をしたくない。そうおっしゃったけれど今、私にしている事は手荒な事ではなくて?!私はあなたの妻になどなりません!私はジェイド様の妻………」
アリアは言い終わらないうちに後頭部に衝撃を受け、ぐったりとしている。男はアリアの言葉を最後まで聞きたくなかった。アリアに手を上げるのは多少胸が痛んだが……仕方がない。
アリアを抱え上げ外に止めさせておいた場所に乗り込んだ。
「ようやく手に入った。長かった………」
男はアリアの頬を撫で、その美しい姿に見惚れていた。

