アリアは自分の前に立つ男に見覚えはなかった。
それ以上に………
何故かしら……とても、怖い……?
アリアは男を見るなり体中が震え出した。
男は冷たい瞳をしていて恐ろしく感じたが………それはジェイドも同じである。
この男と似た雰囲気ではあるが絶対的な差があった。
ジェイドがアリアを見つめる瞳は優しかった。
ジェイドを初めて見た時はやはり恐ろしく思えたがこの男のように恐ろしくはなかった。
長身で端正な顔立ちの男。
金髪に深い緑の瞳で立ち姿も洗練されていて一見王子様のような風貌だったがアリアはこの王子様のような美しい男が恐ろしく思えて仕方がなかった。
震える体を庇うように押さえ、足はすくみ後ろへ引いてしまった。
それを見た男はこれを好機だと思ったのか家に足を踏み入れ、扉を閉めた。

