リュードがジェイドに会いにレイリーゼ城に行っている間、アリアは一人リュードの帰宅を待っていた。
珍しくキール兄様がお出かけになってから大分時間が経っていて………もしかして何かあったのかもしれないと思うと、とても心配だわ。
アリアはこれからの事を考えていた。
王女として育ち、王妃として嫁いだアリアは働いた経験などあるはずもなく……一人で生きて行く決意をしたはいいが、やはり世間知らずな所もあった。
リュードと相談をしながら日々生活していた。
今の二人の生活を支えているのはリュードの手持ち資金のみたが、かなりの額なので当面の生活費に困る事はなかった。
だがリュードの負担になっていると思うアリアは早々に自立したいと考えていた。
家の前で物音がしたのでアリアは急いで扉の前に立った。
キール兄様だわ!
「お帰りな………さ、い………」
てっきりリュードだと思ったが目の前の人物はアリアが初めて見る男だった。
「あの……どなた、でしょうか?」

