「話す前に少し俺の事を話すよ。興味はないだろうが必要だから」
「いいだろう」
「俺の名前はリュード。ご存知の通り暗殺者だ。暗殺者になる前はキール・ニース・リザルドと言う名前だった」
「リザルド?リザルドだと?」
「そうだ。あのリザルドだ。生きているのは俺だけだが………家名など昔に失った」
リザルド家と言えばかなりの名家である。
ジェイドはリザルド家の顛末も少しだが知っていた。
目の前の男がその名家の最後の生き残りだと聞き驚いたが………
「リザルド家は滅ぼされた。ある国によって。俺は生かされ暗殺者として教育されたが、それまではフローラン国第三王女アリアの婚約者だった」
「婚約者だと?!」
「ああ。あの事件さえ起こらなければ俺とアリアは結婚していた」
「…………。」
「今ではただの人殺しだがな。アリアがレイリーゼに嫁いだのは知っていたが確認したくてレイリーゼ城に忍び込んだ時に力尽きて、そこをアリアに助けられた。一目見てアリアだと分かったが俺の正体は隠すつもりだったがアリアは俺を救ってくれた。だから俺はアリアを守る為に今ここにいる。アリアはあんたも国民も誰も裏切ってない。ただ優しすぎただけだ。誰に対しても優しいだけなんだ。だから………」

