もう二度と、ジェイド様に会えない………。
可愛い子供達にも会えない………
これは全て私が……私自身が招いた事なのよ……
きっと幸せすぎたのだわ……忘れていたのよ。私がこの国にやって来た時の事を………
政略結婚で私は跡継ぎを産む為にやって来た人質だったのに………
それなのに、私は幸せだった。
本当は幸せになんてならないはずだった。その幸せを当たり前のように感じて、きっと知らず知らずのうちに欲が出てしまったのだわ……。
馬鹿ね。だから罰が当たったのね……
もう元に戻る事は出来ない。
ジェイド様の所にも……
この国にも………
私は裏切り者なのだから。
裏切り者の私が居てはジェイド様にも子供達にも迷惑にしかならないわ。
ジェイド様。愛しています。心から……言葉にして伝えたかったのに臆病な私は言葉に出来なかった。
受け入れてもらえないのは分かっていてもきちんと自分の気持ちを言葉にして伝えるべきでした………。
もし生まれ変わってまた、あなたと出会う事が出来たのなら、きっとまたあなたに恋をする……
何度生まれ変わろうと関係ないわ。
何度も何度もあなたに恋をして、永遠にあなただけを想うの――――

