「そんな………!」
「………………。」
その場から去ろうとするジェイドを後ろから抱きしめた。
「ジェイド様!お待ち下さい!」
「離せ!」
「嫌!嫌よ!側に居させて下さい!お願いですから捨てないで!」
「俺はお前と結婚してから他の女に走った事など一度もない。誠実で良い夫であり父親でありたいと自分なりに努力をしてきたつもりだ!だがそれも全て無駄だった!お前が全て台なしにした!」
「ごめんなさい!ジェイド様!本当にごめんなさい………!」
ジェイドはアリアの腕を外した。
「もうこれっきりだ!国へ帰るがいい!」
「待って!行かないで!お願いだから、捨てないで!!」
冷たい視線をアリアに向けて去って行った。
アリアはその場で泣き崩れた。

