ここ最近アリアの様子がおかしい事は薄々感じていた。
だが理由を話そうとはしない。
アリアの性格からすると話さないのではなく話せないのだろう。
約3年間アリアを側で見てきたのだ。きっと間違いはないだろう。
ジェイドはそう思った。
また不謹慎だがこうしてアリアが俺を求めてくれているのがよく分かって心から嬉しく思う。
ジェイドは強くアリアを抱きしめた。
額に口づけると頬を赤らめながらも、はにかむような笑顔で自分を見上げて来るアリア。
もう何度口づけたのかも分からないし何度抱いたかも分からない。まして子供がいるのにアリアはいつも初々しい反応を見せる。
それがジェイドの理性をことごとく崩していくのだ。
アリアを抱き上げ、そのままベッドへ………
翌朝まで扉が開く事はなかった――――

