自分が一体どうすればいいのかアリアは迷っていた。いくら王女として育ち結婚して母親になっているとしても彼女はまだ人生経験も浅い、20歳なのだ。
迷いながらも日々過ごしていた。
誰かに全てを話して楽になりたい!と思っていても出来ない。
家族の前で、特に子供達の前では暗い顔をしていたくはなかったし、ジェイドの側にいる時は全てを忘れる事が出来て幸福感で満たされていた。
フローランにいた頃から家族に子供みたいだとよく言われていたわね………
そんな事はないわと駄々をこねていたけれど私は本当に子供だわ。
王妃となり母親になってもちっとも変わらない。
成長していない証拠ね。
アリアの胸中は複雑な思いが渦巻いていた。
アリアは全力で走り出し、城へ戻って行った。

