疑問はあるが男は意識もないので知ることは出来ない。
アリアは頭を左右に振り、気持ちを切り替えた。
寝起きの子供達をあやしながら目を覚ますのを待っていた。
子供達はこれから、おやつの時間だ。
アリアは子供の食事にはかなり気を配っている。
城にはシェフがいるが、やはり子供達に“母の味”を知ってもらいたいので、おやつは勿論、手料理も振る舞った。
子供達だけでなくジェイドにもだ。
いくら王家の人間とはいえ家族である。というのがアリアの考えであるので積極的に料理はするし部屋の掃除をしたりもする。
レイリーゼの歴代の王妃の中にアリアのような王妃はいなかったのもあり最初は重臣達にも止められたが、アリアは頑なに譲らなかった。
そのお陰か家族仲はは良好で子供達もアリアの料理はシェフの料理以上によく食べるのだ。
その様子を知った重臣達は今では何も言わない所かアリアのしている事に賛成している。
今日は子供達が大好きなプリンを作ってあるので子供達が美味しそうに食べる姿を早く見たいアリアであった。

