子供部屋に入ると、アリアがエリオスを寝かしつけようとしている所だった。
アリアはジェイドに気付くと伸ばした人差し指を口に近付け静かにするようにと合図をした。
既に寝ているアリオスと違い、エリオスは寝つきが悪い。
今、目を覚ましてしまうとまた起きてしまう。
アリアはエリオスの背中をトントンと軽く叩く。
ジェイドも側に行きエリオスの頭を優しく撫でた。
そして、やっと寝てくれたのだ。
寝付いた我が子を優しく見つめる夫妻。
ジェイドはアリアを外に連れ出し、ふたりの寝室に入った。
アリアをベッドに座らせて自分も隣に座った。
大きく息を吐くと………
「大切な話がある。心して聞け」
「はい」
「現在まだ調査段階だが、ここ最近事件が頻繁に起きているだろう。それについてだ」
「ええ」
「クロウドの調査によると他国より暗殺者集団を送り込まれたようだ」
「暗殺者集団………」
「そうだ。まだ目的もどこの国による事かも分からないが恐らくな………」
「では何の罪もない国民達は誰かの指示で傷付けられているのですね?」
「そうだ」
「そんな酷い事を……どうして……」
ジェイドはアリアの肩を抱き寄せた。

