ジェイドと話を終えて廊下に出たカイルは大きく溜息をつきながら歩いていた。
暗殺者か………まさか、この御時世に暗殺者集団を送り込まれるとは思わなかったな。レイリーゼつったら世界一って言っていいほど軍事力がある国だぜ?
一体どこの命知らずの馬鹿がこんな事をするんだ?
カイルがそう思うのは当然だ。
この話はジェイド、カイル、クロウドしか知らないが3人ともそう思っている。
それによ……情報があまりにも少な過ぎて何も分からねぇな。
どうにも頭の痛い事だな。
とにかく今は敵の正体を暴き、この事件を解決する事だな。
何事もなければいいが…………
カイルが出て行った後にジェイドは考え込んでいた。
今、この国は危険だ。いくら警備が厳重で万全な状態にしていても何も起きないとは限らない。
アリアと子供達をフローランへ行かせるべきか………。
避難させるなら早い方がいいが、敵の目的は定かではない。
もし、アリアが目的だとすれば俺が命に替えても守らねばならん。
そう心に決めたからな。

