「ではクロウド。お前の見解を聞かせてくれ」
「他国による侵略行為。何故暗殺行為をするのか意図は分かりませんが………私にはそれ以外に考えられないのです」
「どこの国だ?」
「それが残されていた宣戦布告とも言える声明文は他国の文字を組み合わせて書かれていました。判別はつきません」
「よく調べてくれたな。俺もその経路を調べてみる。引き続き調査を頼む」
「仰せのままに」
「後でカイルを読んでくれるか」
「はっ!」
暗殺者集団か………確かにクロウドの言う通り考えられるのはこれだけかもしれん。
だが………ここは軍事国家でそれも大国。侵略される側ではない。
だから我が国が侵略されそうなどと考えたくない事だ。
「よっ!来てやったぜ!」
「ノックぐらいしないか………」
「悪い悪い」
この国は一体どうなっている?
まだ見ぬ敵にジェイドはこれまで経験した事のない妙な胸騒ぎがしていた。

