まず手始めに現在も騎士団に所属する者から片っ端から調査を開始した。
なんせ数が多い為、カイルとクロウドにもジェイドの考えを話して協力を得て3人で調査を始めた。事情が事情なので混乱を招きたくなかったジェイドは自身が信頼するカイルとクロウドだけに話して重臣達にも内密にしておいた。
「正直に言ってくれ。俺の考え、お前達はどう思う?」
「俺は信じるぜ。あんな細かい事によく気が付いたもんだ」
「勿論私もジェイド様を信じております。そして私も騎士の身です。犯人が私と似た立場なら尚更、野放しにしてはおけません」
「ありがとう」
「おぉっ?!ジェイドが素直だ!こりゃ驚いたぜ!なぁクロウド」
「あ、いえ………私は………」
「ハッキリ言えって!」
「カイル。静かにしろ」
「へいへい。クロウドお前も少しは冗談くらい言えよな。そんなんじゃモテねぇぜ」
「私には無理かと……」
「クロウドに余計な事を言うな。お前はその軽薄さを直せ。本気の女に相手にされてないお前の言う事には説得力がない」
「こりゃまた痛い所を……」
「クロウドから騎士道を教えてもらえ」
「カイル様。いつでもお話致します」
「勘弁してくれよ……」
真剣な話がいつの間にやら脱線していた。

