ルーシアとクロウドからアリアの身に起こった出来事を聞いたジェイドは激怒した。
「では、その女がアリアを階段から突き落としたのだな?!」
「はい。私がお側に付いていたのに申し訳ありませんでした!」
「アリアによく仕えてくれているのは知っている。お前が謝らずとも良い!」
「ジェイド様。言い訳は致しません。私は護衛騎士としての役を果たす事が出来ませんでした。申し訳ありません」
「お前は良くやってくれている!謝らずとも良い!」
感情剥き出しにして怒るジェイドを初めて見た二人はどうすればいいのか分からない。
「あんな女さっさと城から追い出していればよかった!他の女もだ!クロウド!手続きはしておく。残りの女を城から追い出せ」
「はっ!」
「そして地下牢にいる共犯者の侍女を国外永久追放と処し、実行犯の女を極刑に処す!」
「はっ!しかし極刑はお考えをお直しいただきたく……」
「お前は何を言っている?!俺の妻と子供が殺されかけたんだぞ!」
「あの………ジェイド様。アリア様が意識を失われる直前に許すとおっしゃったのです……」
「……アリアが?」
「はい」
「極刑は一旦、保留。地下牢に入れておけ」

