…さて。

一体、どうするべきだろうか。



とりあえず、足元にあるボールを手に持ち、拾いあげてみる。



いくら情なしの私でも、さすがにほったらかしにはしない。


一応、拾う。



だけどその後、どうするべきか…

さっぱりだ。



私は、絵に熱中してたから。

ボールがどこから転がってきたのかなんて、わかるわけがない。



せっかく拾っても、何もできないんだから…

こんなの八方ふさがりだ。



…仕方ない。

出どころがわからないから、諦めよう。


そう思って、ボールを元通り足元に置こうとした。


その時だった。