どくん、と。 身体じゅうの血液が流れ出したような気がした。 耳き張り付いて離れない、動けなくなるような感覚。 「人は冷たいものじゃない。 ーー温かいものだ。」 嘘だと、大声で叫んでやりたっかった。 馬鹿じゃないのって、翔の言葉を全部丸投げにしようと思った。 けれども、それをするには、すごく、 翔の笑顔は、無垢すぎたんだ。