君色の夢に恋をした。




ーーあの時だって、そうだった。


顧問みたいに私を心配してくれた人がいて。
私はすがりつくかのように、その手のひらを掴んだけれど。


最初は私を心配してくれたくせに、私の立場がわかると、すぐその手を突き放す。



…教師なんて、そんなもの。



教師以外だって例外じゃない。



人間は誰だって

自分のためだったら どんなに大切な人でも、




簡単に 裏切るんだ。



『…教師なんて、嫌い。』

「……。」



人間も、だいっきらいだ。


みんなみんな、汚すぎる。