ーー何よ、それ。
怒りで肩がわなわばと震える。
こめかみの部分が、熱い。
『…意味わからない。』
もう、限界だった。
顧問も、翔も。
みんな好き勝手に言って。
顧問に何がわかる?
翔に私の何がわかるの?
なんで私が、翔にそんなこと言われなきゃいけないの?
『…顧問は心配してるわけないじゃない。』
「…え??」
『顧問が私のこと心配なんてするわけない!!』
ーーくやしい。
翔に私の考えを、全否定されたみたいで。
『教師だから、仕方なく声かけたのよ!!』
人のことを信じられない私を、冷めた考えを持ってる私を、翔の目は哀れんでるように見えたんだ。

