別に、私は困惑させるような言葉は言っていない。

ただ、遠まわしに『ここで話せ』っていうのを、伝えただけ。



だって、わざわざ移動するって、なんか怪しい。
普通も話ではないってことが、安易に想像できてしまう。


それに移動する分だけ、絵を描く時間がなくなってしまうし。


移動したって、私の利益になることひとつもないもの。




「…わかった。じゃあ、ここで話そうか。」



所詮は顧問。

作り笑顔を浮かべながらも、すぐ承諾してくれた。



『…で、話はなんですか??』



さっさと終わらせたかった。