まぁ、翔が私のことをどう思おうと関係ない。 私は私。 翔は翔。 所詮は赤の他人、でしょ? 私と翔は、これ以下にもこれ以上の関係にもならないんだから。 「早口、また今度な!」 翔が少し離れた所で、私に手を振る。 当然、私はそれを振り返したりしない。 ―…“また今度” 別に、確信もない言葉。 だけど翔は絶対に、またここにくるだろう。 …なぜか、そう感じた。