君色の夢に恋をした。



「……。」

「……。」

『……。』



…なんだろ、この空間。


すごい気まずいっていうか…

なんだかいたたまれない。


スタッフさんには悪いけど、早く出て行ってほしい…。



「…あ、そうだ。」



シンとした空気のなか、スタッフさんが思い出したようにつぶやく。


私と今村さんの視線が、一気にスタッフさんへと注目した。



「早口先生に、会いたいという人が来ているのですが…。」

『えっ??』

「その人、部屋に通しますか??」