――好きでした。


大好きでした。


あなたは私の『希望』、そのものでした。



「…またね。」



翔が、後ろへと振り返る。


それは、お別れの時間だった。



翔の背中はプルプルと震えていて、涙をこらえているようにも見える。



…翔。泣かないで。

最後ぐらいは、笑顔でいたいよ…。



『…さようなら。』



…ねぇ、覚えてますか??


私が翔に

“なんで翔は別れ際に『またね!』って言うの??”

って聞いたことがあったよね。


そしたら翔は

“『またね』はまた会える気がするから”

って答えた。